テクノロジーの雑学・豆知識

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IPアドレスとは何か?

まずはじめに、IPアドレスには、『グローバルIPアドレス』 と、『プライベートIPアドレス』 のニ種類があるということを、頭の片隅に置いといてください。もちろん、それがどういうものか、ここではわからなくてもかまいません。何か知らんが、とにかく二種類ある、という認識でOKです。では、本題に入りましょう。

『IPアドレス』とは、パソコン一台一台につけられている識別子、言わば電話番号のようなもので、現行の規格では、0~255までの数字(16進数なら、00h~FFh、つまり1バイト)を四つ繋げた形、つまり、『123.124.0.255』 のような形で表記します。

もちろん、インターネットを利用している以上、あなたのパソコンにも、この『IPアドレス』が割り振られているのですが、普通にプロバイダと契約してインターネットを楽しんでいる状態であれば、IPアドレスからは絶対に個人を特定できません。その理由を今から説明していきますね。

現行規格である、0~255の数字四つで識別することができる種類は、当然256の四乗、かなり大まかな数字で行くと、約42億通りぐらいになるのですが、これだと全世界のネットワークに繋がっているコンピュータや、通信機能のついている携帯電話などなどを網羅するには、ぜんぜん数が足りないんです。

それじゃぁ、どうやってその足りない部分を補っていくのか、ということですが、そこで登場するのが、ページ冒頭に挙げた、『グローバルIPアドレス』 と、『プライベートIPアドレス』 です。

先ほど、電話番号みたいなもの云々と書きましたので、ここでも電話を例にとってみると、『プライベートIPアドレス』 は会社の内線番号、『グローバルIPアドレス』は、言わば会社の代表電話番号のようなもの、と表現できます。つまり、いろんな会社に内線番号100番が存在するように、この『プライベートIPアドレス』も、世界中のローカルエリアネットワーク内で、同じ番号を重複して使っているわけです。うーん、ちょっとわかりにくかったか。……

 具体的に言うと、この『プライベートIPアドレス』は、

     ・ 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255
     ・ 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
     ・ 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255

の範囲を使うように決められています。

 

では、ここで、あなたのパソコンのIPアドレスを調べてみましょうか。普段使わないプログラムですから、操作に不安のある方はパスしても結構です。自己責任に於いて、行ってください。

インターネットに接続している状態で、Windows の方は
 [スタートメニュー] → [すべてのプログラム] → [アクセサリ] → [コマンドプロンプト]
を起動して、

ipconfig/all

と入力してください。すると、こんな感じの画面が出ます。下の図は、管理人のPCで試したもので、『→』の部分がIPアドレスですね。

三番目と四番目の数字は隠しましたけど、このIPアドレスは、先に述べた『プライベートIPアドレス』の範囲に入っていますので、これはプロバイダから割り当てられた、いわゆる『内線番号』だということになります。あなたの場合も、同じように『内線番号』になっていませんか?

さて、当たり前のことですが、この『内線番号』は、世界中のインターネットで、同時に同一のものがいくつも存在する可能性があるわけです。そうなると、仮にある『内線番号』でインターネットに接続すると、相手はどのパソコンと通信していいのかわからなくなってしまいます。

実際に、通常のADSL接続などの場合はどういう仕組みになっているのかというと、あるパソコンがインターネットに接続した瞬間に、プロバイダが、空いているグローバルIPアドレスを一つ貸し出す、という作業を行っています。これで、そのパソコンは、インターネットの世界でそのパソコンだけに割り当てられたIPアドレスを取得することができ、そのIPアドレスを使って、問題なく相手と通信することができるようになるわけです。この借りてきたグローバルIPアドレスは、そのパソコンがインターネット接続から切れたときにプロバイダに返却されます。

ですから、上の例で言う、『貸してもらったグローバルIPアドレス』は、その時々によって変わります。ホテルの空いた部屋を順に割り当てているようなものですからね。

この、どの部屋を誰に割り当てたのか、つまり、どのグローバルIPアドレスをどのPCに割り振ったのかは、プロバイダの通信記録には残っているはずです。しかしながら、個人情報保護法により、プロバイダが情報を開示するのは、政府関連組織からの依頼、警察が犯罪捜査に利用する、生命の危険が伴う場合など、極めて特別なケースのみに限られていますので、そういった情報を、詐欺師、もしくはその手先に提供するようなプロバイダはない、と言い切っていいでしょう。仮に法律なんかなくても、そんなことで信用を失って顧客に逃げられるようなバカな真似は、プロバイダは絶対にしません。加えて、開示依頼なんかしたら、そこから足がつきますから、詐欺師はそんなとこに近寄りません。


もう、これで何が言いたいのかは、おわかりですね。要するに、詐欺師側が、『あなたのことはもうこれだけわかってるんですよ。逃げられないんですよ。』と、誇らしげに提示する『IPアドレス』からは、あなた個人に辿り着くことは、永遠にできません。


もう一つ、『リモートホスト名』についても触れておきましょうかね。

『リモートホスト名』とは、数字のみで表記されるIPアドレスでは、人間には判別しにくいので、それを意味の伝わりやすい文字列にしたものです。

例えば、tepcoひかり東京の場合は、『tetkyo******.tkyo.te.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp(******の部分は、IPアドレスの一部を10進表記したもの)』となります。つまり、******の部分は、上の例に書いた、『ホテルのルームナンバー』みたいなもので、接続のたびに変わります。ですから、リモートホスト名からは、プロバイダ名、および使用しているPCの大まかな地域を類推することは可能ですが、IPアドレス同様、個人の特定に繋がることはありません。